一人で生きていくと決断した人生
人生の目的とは何か。
生物学的に考えれば、子孫を残すことこそが目的だろう。
現代で言えばお金を稼ぎ、結婚して、子どもを作り、育てることこそが、人生のゴールといえるだろう。
しかし、誰もがそんな人生を送れるわけではない。
家族とうまくいかない、学校で挫折した、社会に馴染めない、そんな人々は目的をもって生きることは難しいものだ。
私もそんな人々の一人。
家族は優しかったがいい関係は築けず、学校も途中まではうまくいったが大学で挫折、社会に出て働き始めるもリタイアしてしまった。
そして現在、新型コロナウイルス感染拡大により、今まで以上に息苦しい人生を送っている人も多いはずだ。
私もそんな人間の一人として、そもそも人生に目的なんてない、ただ生まれて、ただ最後の時まで生きていくだけなんだということを言い続けていきたいと思い、このブログを開設しました。
将来への不安、現状に対する焦り、とにかくネガティブな感情のスパイラルに陥ってしまった人が、このブログを読んで共感なりなんなりをして、まったく同じではなくても失敗してきた人がいて、そんな人でも生きているんだと思ってくれたら、それほど嬉しいことはないのだ。
このブログで誰かを救うなんて大層な事を言うつもりはないが、少なくとも、人生に目的がなく、毎日うまくいなくても、それでも生き続けている人間が、あなたに以外にもいるんだということを知ってもらいたい。
もしこのブログを読んでくれた人の心が、少しでも和らいでくれれば嬉しいです。
そんなわけで、まずは一人で生きていくと決断したことについて書いてみたい。
きっけかは兄の結婚だった。
兄が学生時代からの彼女と結婚して、さあ次は私という雰囲気がなんとなく家庭内に漂っていた。
しかし、いざ結婚について考えてみると、そもそも私は本当に結婚したいのか、結婚することが幸せと言えるのか、私との結婚によってパートナーが幸せになるのか、とにかく疑問ばかりが浮かんできた。
まずは結婚したいのかどうか、これはYESだ。
現在は両親とともに実家に住んでいるが、あと十年後、数十年後に両親が亡くなった時、独身の私は完全に孤独だ。
一人で過ごすことは苦ではない、むしろ大人数で時間を過ごすのは苦手なタイプだが、将来、私が中年になった時に傍に頼れる人物がないという状況を考えると不安しかない。
将来の生活に対する不安と言う観点からは結婚したいが、では、その不安を解消するための結婚は果たして幸せな結婚と言えるのだろうか。
もちろん不幸せな人生に陥る可能性を減らすことは、幸せな人生につながるかもしれない。
ただ私の考え方では、両親の代わりに頼れる人物を得るための結婚ということになってしまう。
結婚することが幸せと言えるのかは、私にとってはYESの部分もあるが基本はNOだろう。
最後は結婚相手の幸せ、こればかりは相手次第だが、もし私が逆の立場なら、できれば私との結婚は避けたい。
家事もほぼ両親任せ、金銭的にも余裕がない、外見も甘く見ても下の中、人間的な価値はお世辞も高いとは言えない。
そんな私との結婚がパートナーの幸せにつながるのか、答えはNOだろう。
もちろんこれらだけが理由ではないが、やはり私は結婚はしたいが、必ずしなければならないというものではないという結論になってしまうのだ。
どれだけ考えても結婚に対するイメージは変わらない、そんな日々を過ごすうちに、私は一人で生きていくんだという決意が日々強くなっている。
まだまだ世間では売れ残りだの、子供部屋おじさん・おばさんなど、独身でいることは間違っているという風潮がある。
それでも私はやはり一人で生きていく、人並みの幸せを掴めなくても、私自身が日々幸せと感じられることを探しながら、これからも生きていこうと思う。